ベラルーシとは

ヨーロッパ大陸の範囲が西にはポルトガルから東にはウラル山脈までであるとすると、ベラルーシはヨーロッパの真ん中に位置していると言える。

 ベラルーシに関する基礎知識

ベラルーシの地勢

 

位置

Belarus on map Europe

ヨーロッパ大陸の範囲が西にはポルトガルから東にはウラル山脈までであるとすると、ベラルーシはヨーロッパの真ん中に位置していると言える。

国土の面積が207,560km2であり、それは日本の半分ぐらいになる。西から東へ650キロで、北から南へ560キロであり、コンパクトな領土である。

隣接国家は、東にロシア(国境の長さは959km)、南にウクライナ(891km)、西にポーランド(605km)、北西にリトアニア(680km)、ラトビア(171km)である。

ミンスク市はベラルーシの首都です。(197.48万人)

 

隣接国の首都までの距離

• モスクワ:750km

• ワルシャワ:550km

• キエフ:560km

• ヴィリニュス:190km

• リガ:485km

 

地理

ベラルーシは、内陸国であり、海に接していない。山がなく、最高点のジェルジンスカヤ丘陵が海抜わずか345mである。

森林や湖川が多くて、自然が豊富。森林は国土の39%を占めている。そして、農業が盛んで、国土の43%が農地である。

 

気候

年平均気温(ミンスク市) 7.3℃

 

国民

2017年のデータでは、ベラルーシの総人口は950.5万人で、前年に比べて0.07%に増加している。

 

ベラルーシの総人口(2017年)

 

ベラルーシの総合人口の推移(2012年~2016年)

ベラルーシの民族構成(2009年)

 

ベラルーシ人の宗教(2010年)

 

言語

ベラルーシでは公用言語がベラルーシ語とロシア語二つとも併用されている。ソ連崩壊直後の公用語はベラルーシ語のみであったが、1995年の国民投票により、ロシア語も正式に公用語になった。

ベラルーシとロシアが長い共通の歴史があり、今も大幅な経済交流があるため、ベラルーシの政府は、ロシア語とベラルーシ語の併用を推進している。

日常的な会話でロシア語を使っている人が圧倒的に多い。

 

経済

ベラルーシ共和国は輸出に向ける発展した産業、サービス部門、農業がある国である。ベラルーシ共和国では以下のGDP構造がある:第一次産業ではGDPの7.9%、第二次産業ではGDPの36.1%、第三次産業ではGDPの56%が生成されている。

 

 
ベラルーシの名産品のトップ

世界的生産量の30〜0.6%を占める最も重要なベラルーシの商品のトップは

大型ダンプカー、道路機械、建設機械 (OJSC “BELAZ”; http://www.belaz.by/en)、 トラック、バス (JSC “MAZ”(Minsk Automobile Plant); http://maz.by/en/) 

トラクターや農業機械 (OJSC “MTW”; http://belarus-tractor.com/en/)

家電 (“Atlant Inc.”; https://www.atlant.by/en/bt.atlant.by/)

線量計 (“Gomel Plant of Measuring Devices”; http://www.zipgomel.by/en/)

カリ肥料 (JSC “BELARUSKALI”; http://kali.by/en/)、窒素肥料 (JSC “Grodno Azot”; http://www.azot.by/en)

タイヤ (“Belshina” Ltd; http://www.belshinajsc.by/en/) 、石油製品 (JSC “Naftan”; http://www.naftan.by/en/default_en.aspx)

麻繊維 (RUPTE “Orsha Linen Mill”; http://www.linenmill.by/en/)

化学繊維と糸 (OJSC “SvetlogorskKhimvolokno”; http://www.sohim.by/eng/)

下着 ("MILAVITSA" CJSC; http://www.eng.milavitsa.com/)、亜麻の服 (RUPTE “Orsha Linen Mill”; http://www.linenmill.by/en/)、パンティストッキング (JLLC “Conte Spa”; http://en.conte.by/)

牛乳製品 (JSC “Savushkin Product”; http://www.savushkin.by/en/)

 2005年から2016年にかけて、ITサービスの輸出は30倍に増加したが、第三次産業の輸出総額に対するIT輸出の占める割合は0.16%から3.25%に増加した。ITサービスは総GDPの5.1%を占める。第三次産業の10.5%を占める。

ベラルーシハイテクノロジーズパーク(HTP)は、税制と法制度を持つ特別経済地区であり、ITビジネスの発展に貢献しています。 それは米国のシリコンバレーのベラルーシ人のアナログです。現在、HTPは中東欧の有力な革新的なITクラスタの1つです。 2016年にHTPによって開発されたソフトウェアは、世界67カ国から顧客に供給され、49.1%が西ヨーロッパに輸出されて、43.2%が米国に輸出されていた。毎年、新しい成功したプロジェクトがHTPに登場する:World of Tanks、 MSQRD、 Viber、 Maps.me、 Prisma、 Apalon Apps等。現在はViberは楽天の子会社となっておりRakuten Viberの名称でサービスを展開している。Facebook、Microsoft、Northrop Grumman、PepsiCo、Whirlpool、3M、Amazon.com、Cisco Systems、HP、Oracle、Xerox、Disney、Intel、Apple、IBM等の会社がHTPと協力している。

 

主な経済指標

 

観光地

• ベラヴェシュスカヤ・プーシャ

ベラヴェシュスカヤ・プーシャ(Belovezhskaya Pushcha) は、ベラルーシとポーランドの国境にある森であり、ヨーロッパに残された最後の原生林としてユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。プーシャは、多様な動物界や植物界に触れることが出来る所である。ここは、貴重なヨーロッパバイソン(ズブル、Zubr)の棲息地として知られている。樹齢600年を超えている木も見れる。

 

• ミール城

16世紀初頭に建てられたミール城の建造物群 (Mir Castle Complex) は、2000年にユネスコの世界遺産リストに登録された。ミール城は、5世紀の歴史の間、数多く再建されていた。元々、ゴシック様式の城として建設されたが、16世紀にラジヴィル家に手渡され、ルネサンス様式の城として再建された。その後は、度重なる戦争の間何度も破壊されていた。結局、現在はゴシック、バロック、ルネッサンス等の建築スタイルを組み合わせた城になって、ベラルーシの旅行となると必ず訪れるべき観光地の一つである。

 

ネスヴィジ城

ネスヴィジ城は、ベラルーシの昔の貴族であるラジヴィル家の居城として16世紀後半に建てられた城郭建築である。城の建造物群が2005年にユネスコの世界遺産に登録された。中の博物館では、昔の貴族の生活様子を見学できる。その後に隣の公園での散歩はオススメ!

 

グリーンツーリズム

グリーンツーリズムは、自然を楽しむために農村を滞在することである。グリーンツーリズムは、ベラルーシの観光の最も魅力的な選択肢の一つである。ベラルーシの美しい自然や絶景、自然の中でゆっくりリラックスできることが毎年世界十から何千人もの観光客を集めている。ベラルーシに来たら、狩猟や釣りをしたり、ボートに乗ったり、ベラルーシの伝統(伝統工芸品のワークショップ、伝統的な料理)に触れたりして、仕事で溜まったストレスがあって言う間に解消される。

 

有名なベラルーシ人

 

• スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ

ベラルーシの作家及びジャーナリストであるスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチが2015年にノーベル文学賞を受賞した。日本語に訳されている主な作品:「戦争は女の顔をしていない」、「ボタン穴から見た戦争」、「死に魅入られた人びと―ソ連崩壊と自殺者の記録」、「チェルノブイリの祈り」、「セカンドハンドの時代 「赤い国」を生きた人びと」。

 

ビクトリア・アザレンカ

ベラルーシのテニス選手、世界最大のトーナメトの優勝者、オリンピックチャンピオン。2012年と2013年の全豪オープン女子シングルスの優勝者であり、ベラルーシ人として初めて世界ランキング1位になった選手である。これまでにWTAツアーでシングルス20勝、ダブルス6勝を挙げる。2012年のロンドンオリンピックでマックス・ミルヌイと組んだ混合ダブルスで金メダルを獲得した。

 

ダリア・ドムラチェワ

ベラルーシのバイアスロン選手。2010年バンクーバーオリンピックでは個人15kmで銅メダルを獲得した。2014年ソチオリンピックでは10kmパシュート、12.5kmマススタート、15km個人で金メダルを3つ獲得した。「Biathlon Award」により2010年の最高バイアスロン選手に選ばれた。

 

マルク・シャガール(1887 ~ 1985)

1887年7月7日ヴィテブスク市生まれのマルク・シャガールは、視覚芸術の古典的なアバンギャルドとして世界中で知られているベラルーシの最も有名な人である。

代表作:「私と村」(1911年)、「七本指の自画像」(1912年 ~ 1913年)、「誕生日」(1915年)(16.5億円)、「横たわる詩人」(1915年)、「街の上で」(1918年)等。

 

ヨシフ・ゴシケーヴィチ(1814 ~1875)

ベラルーシ生まれの外交官、東洋研究者。ゴシケーヴィチは、中国で中国語、満州語、韓国語、モンゴル語といった東洋の言語を習得した。ゴシケーヴィチは欧州と東洋の計13ヶ国語を習得していたほか、中国と日本の司法行政・政治システムや極東諸民族の風俗習慣にも通じていた。1852年から1855年にはプチャーチン提督の外交使節団に通訳として加わり、フリゲート艦パルラダ号で日本を訪れた。日露間最初の条約の準備に携わり、1855年の調印にも立ち会った。ゴシケーヴィチは、初代駐日ロシア領事となることを提案された。外国人としては初めて、日本の首都の外に出ることを許可された。日本滞在中(1858 ~ 1865年)、ゴシケーヴィチは外交だけでなく、研究活動にも従事した。日露条約準備作業中に得た豊富な語学経験を活かし、日本人の橘甲斎と共同で1857年に『和魯通言比考』(和露辞典)を完成させた。

 

 

 

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