ベラルーシのバレエ学校

ベラルーシのクラシック・バレエはロシアと同じく世界のトップレベルに入っており、日本人の生徒が毎年2~3人程度習いに来る。

ベラルーシのバレエの歴史が18世紀から始めとする。ベラルーシバレエの現代史の出発点は1930年とされておる。その時、オペラ・バレエ国立スタジオが創設された。また、1933年に開かれた国立オペラ・バレエ劇場もバレエ学校の発展に繋がっている。

今のところ、ベラルーシでバレエを学びたい人のためにミンスク市でベラルーシ国立舞踊学校が活躍している。ベラルーシのバレエ学校は70年以上の歴史を持っている。ミンスク市に位置されている舞踊学校が1945年に開校された。しかし、学校の出所は1928年にミンスク音楽専門学校のバレエクラスが開かれたことに繋がっている。

写真:ベラルーシ国立舞踊学校

現在、ベラルーシ国立舞踊学校では、基礎教育課程(5年制)と専門教育課程(3年制)コースがあり、約290名の生徒たちが勉強している。特に専門教育課程には数多くの外国人の生徒がいる。ところで、毎年日本からも2,3人の生徒がバレエを習いに来る。最近、ベラルーシ国立舞踊学校の留学生はベラルーシで在留している日本人の一割強を占めている。

ベラルーシ国立舞踊学校のHP:http://balletcollege.by/(ロシア語版)

写真:ベラルーシ国立舞踊学校の生徒

ベラルーシ国立舞踊学校の卒業生は、ベラルーシ国立アカデミー・ボリショイ・オペラ・バレエ劇場をはじめ、ロシアのマリインスキー劇場、ボリショイ劇場などに入団し、ソリストとして世界中の舞台で活躍している。ちなみに、ベラルーシのボリショイ劇場のバレエ劇団に日本人2人が入っている。

ボリショイ劇場のHP:https://bolshoibelarus.by/eng/ (英語版)

写真:ボリショイ劇場の団体

ところで、2018年11月3日、日本政府は、2018年秋の外国人叙勲受賞者を発表し、この中でベラルーシ人民芸術家でベラルーシ国立舞踊学校教諭のクララ・マリシェヴァ(82歳)への叙勲が公表された。

クララ・マリシェヴァは、日本のバレエ界の発展と、日本とベラルーシ間の友好親善への寄与が認められ、今回旭日双光章を受章することとなった。ベラルーシ共和国から初の叙勲受章者である。

クララ・マリシェヴァは、長年にわたりベラルーシ国立舞踊学校で芸術監督として働いていた。1989年から17年間にわたって日本に招へいされ、ワークショップを実施してきた。クララ・マリシェヴァの長年にわたる活動は、日本国内におけるバレエに興味が高めバレエの裾野を広げることに大きく寄与した。

出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000415622.pdf (27ページ)

写真:(右) クララ・マリシェヴァ