次の将棋選手権はミンスク

2020年7月2日~7月5日、5日の間ベラルーシのミンスク市でヨーロッパ将棋選手権と世界オープン将棋選手権が開催される。

ベラルーシのミンスク市はヨーロッパ将棋連盟(FESA)の2020年ヨーロッパ将棋選手権と世界オープン将棋選手権の開催地として選ばれた。大会の会場はホテル「ベラルーシ」(Hotel «Belarus»)となる。

出典:http://www.shogi.net/fesa/index.php?mid=0

ベラルーシの将棋の歴史は2000年から始まった。その時、ミンスク市で初めての大会が行われた。6人しか参加しなかったが、その最初の大会がそれ以降のベラルーシにおける将棋の発展の出発点となった。数年後、ベラルーシはヨーロッパ将棋連盟に入り、将棋人口が徐々に伸び、そして2002年の8月から世界選手権やヨーロッパ選手権に出られるようになった。

出典:http://www.shogi.by/lib/belarus/1/

日本やアジアで大人気の将棋はベラルーシではそれほど認知されていない状況。しかしながら、20年弱の浅い歴史を持っているベラルーシの将棋は、世界中で知られており強い選手が多い。例えば、今年ブラチスラバ(スロバキア)で開催された2019年ヨーロッパ将棋選手権と世界オープン将棋選手権でベラルーシの選手は素晴らしい成績を見せた。

 

写真 1:ベラルーシの将棋の選手(ベラルーシ将棋連盟のHPより)

タニヤン・ヴィンセント選手(4段)はヨーロッパ将棋選手権で優勝した。そして、3位になったスタリケヴィチ・アントン選手(4段)もベラルーシの選手である。

 

写真 2:(左)タニヤン・ヴィンセント選手(4段)、(真ん中)スタリケヴィチ・アントン選手(4段)(ベラルーシ将棋連盟のHPより)

国際チーム戦でタニヤン・ヴィンセント選手(4段)、スタリケヴィチ・アントン選手(4段)とシャポロヴ・マクシム選手(4段)が入っているチーム「ベラルーシ1」が優勝した。

そして、世界オープン将棋選手権でベラルーシのスタリケヴィチ・アントン選手(4段)は2位になり、銀メダルを獲得。

出典:https://www.kp.by/online/news/3581388/http://www.shogi.net/fesa/index.php?mid=0

 

写真 3:(真ん中)スタリケヴィチ・アントン選手(4段)(ベラルーシ将棋連盟のHPより)

大学生であるスタリケヴィチ・アントン選手とタニヤン・ヴィンセント選手は将棋の活動を始めてから世界中の注目を集めてきた。特にヴィンセント選手が2017年に初めてヨーロッパのチャンピオンになり、2019年に改めてその名称を得た。ちなみに、本人は2017年にヨーロッパで4段を持っていた僅かな6人のうちの1人だった。

出典:http://www.shogi.net/fesa/index.php?mid=5&listid=2017-01https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%A1%D1%91%D0%B3%D0%B8

その二人の選手が次の将棋選手権でどのような成績を見せられるだろうか。素晴らしい結果が期待されている。