ベラルーシの世界遺産

世界遺産に登録されるベラルーシの観光地について。

世界遺産だと言うと、ベラルーシはもちろんミール城ニャスヴィシュ城が一番有名です。しかし、ベラルーシはミール城とニャスヴィシュ城の他に、様々な面白い有形文化遺産無形文化遺産があります。その記事でベラルーシの最も興味深い世界遺産に登録される観光地、伝統と祭りを紹介します。

ベラルーシの有形文化遺産

ベラルーシで有形文化遺産として4件が登録されています。

ミール城:ミール村はベラルーシ人やポーランド人やユダヤ人やタタール人などの人生と文化が重なる場所でした。ミール城はミール村の郊外に位置されています。壁の高いミール城の隣には美しい公園と池があります。ミール城に入ると、まるで中世ヨーロッパに飛び込んだ気がします。古い家具も、らせん階段も、金箔で飾った大きいホールもすべてが昔の話を語っています。

ニャスヴィシュ城:ニャスヴィシュ城はベラルーシで一番美しいお城と言われています。しかし、伝説によると、その美しいニャスヴィシュ城にはバルバラ・ラジヴィウのお化けがまだいます。

写真:ミール城(左)、ニャスヴィシュ城(右)

ビャウォヴィエジャの森:ポーランドとベラルーシの国境に広がるヨーロッパの最後の原生林です。ビャウォヴィエジャの森はベラルーシのシンボルであるヨーロッパバイソンの生息地として知られています。面積は98,108ha(ベラルーシ側は1610㎞2以上)です。ビャウォヴィエジャの森は1992年にユネスコの世界遺産に登録されました。

シュトルーヴェの測地弧:1816年から1855年に掛けて子午線弧長の三角測量のために設置された三角点群です。これらの観測点群は、地球の大きさなどを正確に測る上で多大な貢献をしたものであり、当時設置された265か所の測量点のうち34か所が、2005年にユネスコの世界遺産に登録された。その34ヶ所の中で5ヶ所はベラルーシにあります。その5ヶ所の位置は、ブレスト洲(3ヶ所):レスコヴィチ、オソヴニツァ、チェクツクとフロドナ州(2ヶ所):ロパティ、テゥピシキです。

出典https://ja.wikipedia.org/wiki/https://www.belarus.by/ru/travel/heritage


写真:ビャウォヴィエジャの森(左)、チェコツクにあるシュトルーヴェの測地弧(右)

ベラルーシの無形文化遺産

ベラルーシは有形文化遺産と共に無形文化遺産もあります。現在のところ、無形文化遺産として3件が登録されています。

カリャディ・ツァーリ:ミンスク州セメジェヴォ村で毎年開催される伝統的なお正月の祭りです。伝説によると、お正月の前に村の近くに滞在していた軍人は現地の人の家を訪問したり、歌を歌ったり、詩を読んだりしいて、プレゼントをもらいました。その軍人は村を去った後現地の人はその祭りを継ぎました。カリャディ・ツァーリは2009年に世界遺産に登録されました。

出典https://www.belarus.by/en/travel/heritage/kolyady-tsars

ブドスラウ・フェスト:毎年ブドスラウ村の聖母マリアの大聖堂で行われるフェスティバルです。フェストの中心にはブドスラウの聖母マリアのイコンがあります。聖母マリアのイコンは奇跡的なイコンとして知られています。初めてのフェスティバルは1992年に開催されました。そして、約20年をかけて2018年にブドスラウ・フェストは世界遺産に無形文化遺産として登録されました。

出典https://www.belarus.by/ru/travel/heritage/budslau-fest

ユーリエヴスキ・ホロヴォデゥ:ホメリ洲ポゴスト村で開かれる伝統的な春の祭りです。毎年の5月6日にお祝いされます。祭りのとき参加者は「ホロヴォデゥ」(輪になって舞う踊り)を踊ったり、歌を歌ったり、祭式をしたりします。ユーリエヴスキ・ホロヴォデゥは2019年に世界遺産に登録されました。

出典https://www.belarus.by/ru/press-center/


写真:カリャディ・ツァーリ(左)、ユーリエヴスキ・ホロヴォデゥ(右)

世界遺産に登録される予定の物体

または、既に登録されている文化財と共に、幾つかの物体が登録されるための診査を待っています。以下に述べている物体の他に、ポリーシャ地域の木材協会や防御の建築物(教会)もあります。全体的に、6件が診査を待っています。

出典https://www.belarus.by/en/travel/heritage

聖ボリス・聖グレブ教会:12世紀に建てられた教会です。聖ボリス・聖グレブ教会は東ヨーロッパの初めての教会の一つだと言われています。

救世主顕栄聖堂:ポラツク市にある救世主聖エヴフロシニヤ修道院内の聖堂です。12世紀に設立された救世主顕栄聖堂は修道院内の建物の中で最も古い聖堂です。救世主顕栄聖堂はベラルーシ全域においても唯一、12世紀当時の完全な姿を保っています。

出典https://ja.wikipedia.org/wiki/

写真:聖ボリス・聖グレブ教会(左)、救世主顕栄聖堂(右)

 

聖ソフィア大聖堂:元々11世紀にポラツク市で建てられた正教会の大聖堂です。ベラルーシの初めての石の建築物だと言われています。しかし、1710年に火薬の爆発によって破壊されました。18世紀にバロック様式で再建されました。

独立大通り:1950年代にミンスクでスターリン様式(直訳:スターリン帝政様式)で建てられた踊りです。大通りの長さは15㎞で、ヨーロッパで一番長い大通りとして有名です。


写真:聖ソフィア大聖堂(左)、独立大通り(右)

もし、この記事を読んでベラルーシに行きたいという気持ちが出来たら、ぜひ次の記事もお読みください。旅行の計画を立てる時に参考になると思います:https://yourbelarusadvisor.com/ja/content/

または、ベラルーシに行く際、必ずしもベラルーシの伝統的な料理を食べてみる価値がありますので、こちらのベラルーシ料理を紹介する記事をお勧めします:https://yourbelarusadvisor.com/ja/content/